今日は先日気になったコミュテータの汚れについて。
写真はミンコタマクサム55の修理預かりのアーマーチュア(モーター)。
お客様からは、
・速度が遅くなった
・動作時にモーター部からキーンという異音がする
とのことで、結局基板に原因があるようで新しい基板へ交換すると
上記2点の不具合が両方ともに改善されました。
で、当初はモーター内部の浸水が原因で不具合が起きてるのか?と思い
モーター部をチェックしたところ、このような汚れと不具合が発覚しました。
コミュテータ部をアップ
コミュテータとはバッテリーからの電気をアーマーチュアに伝えるブラシの
相手側にあたる、アーマーチュアの電極、端子です。
コミュテータの表面が汚れるのはある程度は仕方がありません。
私どもでもOH時など研磨を承ることがありますが、正直言いまして
エレキを使うと少なからずはコミュテータとブラシとの間で起きる
摩擦やスパークで表面が荒れてくるものです。
ですので、研磨を行うことで恒久的にコミュテータ表面が守られる、
または保護される、という物ではありません。
話が逸れましたがこのアーマーチュアの問題ですが、
コミュテータは複数の端子がグルリと一周固定されてるのですが
端子と端子の間に必ず0.5mmほどのスキマがあるのですが、
上のアップ写真で判るとおり、スキマが汚れで埋まってしまってます。
こうなると回転スピード、トルク両方の低下が起きますし、
最終的にモーターの動作が無くなることもあります。
このエレキの場合残念ながらここに原因があって動作不良を起こしてる
のではありませんでしたが、この先不具合の原因になり兼ねない非常に
重大な部分であると判断、お客様へは修繕作業を提案させて頂きました。
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