ブランドとしてももう消滅したモーターガイドなので、暴露しますが
現行(と言ってももはや廃番なのですが旧ツアーと区別するため)TRツアーシリーズ、メーカーサイト上ではリチウムバッテリー対応と記載がありますが、36V109ポンドモデルについてはリチウムバッテリーで使用しますと、かなりの確率でコントロールボード、いわゆる基板の回路不良から故障する事案を当店でも複数回、他店さんでも何度か確認をしております。
実は、他のメーカーやモデルでもよくあるのですが、このツアーTRシリーズ、ペダル内のコントロール基板が24V82ポンドモデルと36V109ポンドモデルが共通部品、つまりまったく同一のパーツが使用されております。
おそらくですが、電圧の上限が低めに設計されていることで、鉛バッテリーよりも電圧が高めのリチウムの電圧に耐えられないのでは?と想像します。
不思議なことに、鉛バッテリーで使用されているユーザーは同様のトラブルがなく普通に使えているのに、鉛→リチウムに変更したとたん、いきなり壊れた、なんて恐ろしい現象に遭遇した不幸な話も・・
そういったこともあって、当店ではTR-109を購入希望のお客様については必ず使用するバッテリーを確認し、リチウムで使用予定と回答を頂いた方には申し訳ないのですがこのような理由から、購入については再検討を頂いて販売を控えるような案内を差し上げておりました。
しかししかし
重たい鉛バッテリーを3個も持ち運んで使うのは現実的ではないので、なんとかリチウムで使えるようにできないだろうか?と考えました。
今回紹介しますのは、それをかなえるために当店が出した答え、コントロール基板のコンバージョンキットです。
基板自体を一から設計、製作するのは現実的ではありませんので、リチウム使用でも実績の高いミンコタのフォルトレックス用の基板を流用。
しかし基板を収めるペダル内のスペースがせまく、基板を収めるためにペダルサイドをカットし、わずかにペダルサイドへ基板の一部が出てしまいました。
基板からポテンショメーターまでの距離がミンコタのペダルより遠く、ハーネスを延長加工。
こちらも同じハーネス、そして専用の延長用アダプターを用意して作業しました。
基板と言っても、ミンコタの基板は肝心の部分はしっかり樹脂で埋められており、飛び出したところで支障は出ないのですが、それでも見た目がよろしくない。
ですので露出部分を隠すためのアルミ製のカバーも製作。
わずか15mmほどの飛び出しですので、リセストレイなどへ干渉してペダルが入らない、ということもないはず。
こちらの「俺の夢ツアーTR-109 リチウム対応コントロールボード コンバージョンキット」
加工済みのミンコタ製コントロール基板
露出部サイドカバー
作業工賃
合計で86000円税別(94600円税込)となります。
まだわずかに在庫があると言われる新品のTR-109購入時のインストール済み販売の他、すでにTR-109をお持ちで今後リチウムで使いたい、あるいはすでに一度痛い目にあって泣く泣く鉛バッテリーで使っている、という方向けに持ち込み加工も承ります。
少々お値段は高いのですが、ご興味のある方はぜひ当店までお問い合わせください。
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