■モーターガイドFW54 33インチシャフト換装および点検
元々42インチだったシャフトがレンタルローボートでの使用では
長すぎて邪魔とのことで、33インチシャフトへの換装で作業依頼を
頂戴したお客様のエレキです。
何度かこのブログでも書いてきましたが、モーターガイドのEF以降の
5段変速モデルや旧ブルート767など、ヘッドのインジゲータが
ランプで点灯するモデル特有のウィークポイントがあります。
もう一度ヘッド内部の状態の写真、黄色の丸印がランプ、赤の矢印は
ペダルのマイクロスイッチから伸びてきているプラス極性の配線で
マイクロスイッチをONにした状態(つまりエレキを動かした状態)になると
プラスが流れるようになってます。青の矢印は逆にマイナス極性の配線で
こちらもエレキを動作させてる間は常時マイナスが流れます。
でこのマイナスラインの接続端子部分をよくよく確認しますと
大抵こういった感じになってます
ペダルからのマイナス線と、モーターへのマイナス線が丸端子とクワ型端子を
重ねてビス止めされるようになっており、端子同士が接触不良を起こして
発熱→焼損を起こしやすいのです。
まだこの個体はマシなレベルですが、これが酷くなってくると通電不良→
発熱→焼損→さらに通電不良…という悪循環に陥ってしまい速度低下の
大きな原因になることもしばしばです。
さらに、白線がこのマイナスラインに近すぎるためマイナスラインである
黒線や端子と接触してる個体もよくあります。
焼損が酷くなると、当然接触してる白線へも延焼してしまい、プラスと
マイナスが短絡(ショート)してしまいます。
バッテリーの端子のプラスとマイナスを1本の配線で繋ぐのと同じことになり
大変危険な状態になります。
一応私どもでは、状態に関わらずこの手のモデルは写真のようなクワ型端子を
ビスで固定する接続方法ではなく、通常の圧着端子を使用して接続を行い
なおかつランプも今まで通りに点灯するような配線に引き直しして
お返しさせて頂いております。
EFやFWの46、54、旧ブルート767等の5段モデルでヘッドインジゲータが
ランプで点灯するモデルのエレキをお使いの方は十分ご注意ください。
本題のシャフト換装、今回は33インチに換装、さらに点検中に発見した
モーターコアシャフトのワッシャー、Eリングの潰れを部品交換です。
アウターチューブも適切な長さにカットし、アダプタカラーのレッドを
取り付けいたしました。
アダプタカラーですが、レッド、ブルー、ゴールドの3色を標準ラインナップ
として在庫がある他、パープル、オレンジもご用意しております。
また長らく欠品中だったブラックも近日入荷予定です。
シャフトカット時の取り付けの他、部品単品でもお求め頂けます。
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