今日の作業 2006.12.22

すっかりと寒くなって来ましたね
そろそろバスはシーズンオフの方も多いのでは?
来年の春にいいスタートをできるようにボートや船外機、エレキも
今年一年を労うためにもしっかりと点検を行いましょう。
そうしないと11月3日の私のようにせっかくの休日が台無しになるかも・・・

ここ最近では
「特に故障はしてないけど点検を」
「オーバーホールと消耗品の交換希望」

などのお客様が多くいらっしゃいます。

点検は結構重要でF43VやEF54Vなどの旧アナログ無段、EF54などの
5段モデルは特に配線に弱い部分があるので要チェックです。
これらはヘッドカバーを外すだけで特有のウィークポイントが目視で判ります
のでご自宅でも簡単に確認が可能です。
ペダルのマイクロスイッチ周辺の配線も同様ですね。

配線の先の端子部分などが焼損、焦げてたりしますからすぐに分かりますよ。
これらを放置しますと動作不安定や速度低下、最後には不動となります。
機種にもよりますが大体10000円~18000円程度までで
エレキを全て分解しての点検、OH、洗浄、駆動部へのグリスアップ等承っております。

オーバーホール、点検等作業のお見積はこちらのメールフォームからどうぞ

■本日の作業
モーターガイドF43Vのデジタル化
基板破損で修理にはデジタル化しか道がありません。
お客様には高額作業となる費用の説明をさせて頂いた上で、思いいれのある
エレキであることから作業させて頂きました。
確かに外装は非常にキレイなもので大事にされていたのが良く判りました。
お客様の熱い想いにしっかりとお応えせねば!

デジタル化によってヘッド部の基板や基板周辺の各ハーネスは一切使いまわし
することはなく、デジタルキット付属のハーネスへ交換となります。
アナログの時の比較写真がないのですが、デジタル化後は大変シンプルに。
1222DIGIhead.jpg

ペダル部もデジタルキットに付属の
・マイクロスイッチ
・HBP、MON、CON切替スイッチ
・変速ボリュームスイッチ
・さらにそれらを接続するハーネス

にすべて総入れ替えです。アナログ時のパーツ、ハーネスは一切使いません。
1222DIGIpedal.jpg

作業費用は
・デジタルコンバージョンキット 51000円
・デジタル換装作業工賃 10000円

以上と大変高額ではありますが、作業内容、交換するパーツなど
見てもらえば大変中身のある作業であることがご理解頂けると思います。
ちなみに上記作業内容には書いてませんが、私どもにてデジタル化を
行う際は
・モーターハウジング内部の洗浄
・モーターコアコミュテータの研磨
・各駆動部へのグリスアップ

等などの基本的なメンテナンスも同時にサービスさせて頂いております。

モーターガイドTE782V モーターマグネット剥離
エレキを動かすとモーターから異音がするとのこと。
とりあえずモーターを開けてみると浸水の形跡が、しかもかなり以前で
水は乾いてますがサビがひどい状態、またその影響か、モーターハウジング
内側へ貼り付けされているマグネットブロックが剥がれてモーターコアの
回転に干渉してました。
1222magnet2.jpg

1222magnet1.jpg

モーターコア、ハウジングを洗浄した上で古い接着剤を剥がして新たに
接着し直しします。
これがなかなか大変な作業、TE782Vの場合ハウジング内側へ計4枚の
マグネットが使用されており、それぞれが磁力で強力に引っ張られるので
完全に接着できるまでしっかりと固定しないと上手く接着できません。
1222FWmagnet.jpg

先日のマクサム70のマグネット破損の時のようなケースでは接着が
困難であることが多いのですが、今回のようにマグネットが破損せず
キレイにブロックごと剥がれた場合は対処が出来ることが多いです。

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