ありえない作業 その2

ツアー82の旧アナログをデジタル化済みエレキの修理なんですが、
オーナーさんが以前別のショップさんにて依頼されたデジタル化作業が
ひじょ~に問題があってすぐにトラブッて困ってるとのことでお預かりしました

すぐに気付いたんですが、何で??
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すぐに気付いたんですが、何で??
SEモジュールをペラ側表から固定する2本のビス、専用のSEスクリューって
ビスのはずが、なぜかアナログ無段時のデュラアンプモジュールを固定する
デュラアンプボルトになってる・・・謎じゃ

SEモジュールは樹脂のメスネジで、それ用のSEスクリューはネジ山間隔が
広くてネジ山の高いビス、逆にデュラアンプボルトはネジ山間隔が狭く
ネジ山も低いネジ目なんです、用途が違うから当然ですね

すぐに浸水して困ってる、とのことでしたがおそらくここからの浸水です
いくらシリコンでごまかしてもダメなモンはダメです

このエレキ、至る所がシリコンで埋められており、作業前にまず
シリコン除去からスタートしなければならないというプロが行った
作業とは到底思えないエレキでした

シリコンシーリングって素人のその場しのぎ的なもので、プロはこんな
ところへは絶対に塗り込みしませんよ、その時はまあシーリングされる
でしょうけど、今回のように次に何か作業をすると前のシリコンが残って
逆にシール性が悪くなってしまいます
特にモーター部のハウジング間をシリコン埋めされる方も大勢いますが
段差部にシリコンが残るといくら新しいOリングを入れても微妙に浮きが
出てしまい完全なシール性を保持しにくくなってしまいます
結果浸水の原因になることもありますので絶対に止めましょう

ついでにココも、こんなとこシリコンで埋めてなに?って思ったら
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なんとリベットの頭だけ飛ばして足は残してます、きっと頭飛ばすだけで
足はどうしようもできなくなって、シリコンで隠しちゃえ!ですか・・・
3本あるリベットの内、2本がこの状態で放置&シリコンで臭い物はフタ!
どうりでヘッドカバーベースとアウターチューブがグラグラするわけだ
とても看板掲げて店出してるボートショップの仕事とは思えませんね

最後に電源ケーブルの抑えステーのビスが折れ込んじゃったんで
ビス抜きもトライしたんですが困難だったので別にステーを作ってビス穴も
空けて固定させて頂きました
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シリコンでステー接着したろか・・・?とは絶対に思ってませんから

購入はこちらからの当店オンラインパーツストアから
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