ウルトラショートマウントとバウデッキの取付について

先日に続いてウルトラショートマウントのお話。

今日はバウデッキへのマッチング、お取り付けについてです。
短くなったマウント、せっかくですのでレンタルバウデッキも専用のちっさいタイプがおすすめです。

以前はなかなかそういった品は少なかったのですが、最近だとサウザーブランドからアルミ製のものがマスプロダクション化されてます。
世の中で最も簡単に手に入る小型バウデッキ、それがサウザーショートバウデッキです。

この他にもFRP製でかなり凝った作り、カラーリングオーダーが可能な物などもありますね。
これらは各地のカスタムショップさんがオリジナルに製作されており、納期は覚悟する必要があるようですが完全にお好みのオーダーメイドで製作してもらえるようです。

当店では主にサウザー製のものを中心に取り扱いしてありますが、サウザーのショートバウデッキには最初から各メーカーのマウントの取り付け用にビス穴が空いています。
しかしながら、ショートカットしたマウントの取付穴とはマッチしませんので、必要に応じてバウデッキ側へ追加で穴あけ加工が必要になります。

今回は当店で一番人気のウルトラショートX3マウントをサウザーショートバウデッキへ取付する方法を順を追ってご案内します。

サウザーショートバウデッキはショートカットしたマウントだけの商品ではなく、標準長のマウントでも使えるよう、デッキ上面にチャンネルがビスで止まっております。
まずはこれを撤去して、小さいバウデッキだけの状態にします。

2番のプラスドライバーと、7mmのソケットレンチが必要です。

続いて既存で空いている取付穴の確認です。
指で指している穴、この位置の2か所の穴はウルトラショートX3マウントの手前側の取り付け用穴として、そのまま使えます。
サウザーショートバウデッキであれば、商品に付属のM6のビス、ナットで固定できます。

問題はマウント前方側の2か所、これは追加で穴加工が必要です。
当店ではこういったテンプレートを用意して作業を行ってます。
マーキングし、ポンチを打ってドリルで穴をあけますが、前方側の2か所、このようにバウデッキのかなり先端に位置します。

どういったことを考える必要があるかと言うと、前方側の2本については、ビスをマウント側からバウデッキ方向へ向けてビスを下ろし、バウデッキ裏でナットで固定しますと余ったビスの先がバウデッキ裏から飛び出してしまいます。
つまり、バウデッキ先端にあるため、バウデッキ裏に出たビス先がレンタルボートのガンネルに干渉したりする可能性があります。
ですので、前方側2か所については、通常と異なりバウデッキ裏からマウント方向へビスを出し、マウント側でナット固定する必要があります。

そのビスも、こういった皿ビスを使って、穴自体も皿加工を行ってバウデッキ裏の面とビスの頭がフラットになるよう作業を行っております。
この皿ビスはサウザーショートバウデッキの付属ビスには含まれておりませんので、必要に応じて別途お買い求めいただく必要があります。
M6×20mmという規格のサイズで、広く一般的なホームセンターなどで販売されております。

こうすることでボートのタイプによってバウデッキの固定位置の前後が変わってしまってもビス頭がガンネルに干渉することがなくなり、どの湖のどのボート屋さんであっても、同じようにお使いになれます。

手前側は普通にマウントからバウデッキ裏へビスを下ろし、バウデッキ裏でナット固定。

前方側はバウデッキ裏から皿ビスでマウント方向へビスを抜き、マウント側にてナット固定。
バウデッキ裏はフラット。
余談ですが、当店ではすべて緩み止め付きのナットを使用しております。

当店で販売します、ウルトラショートマウントシリーズ、サウザーショートバウデッキいずれも、オプション設定でこの穴加工を追加いただけるようにしております。
若干ですが3000円税別のお代金を頂き、この内容の作業をさせて頂いた上で納品できますし、ビスなども別途買うのがめんどうだ、という方にはもう3000円税別頂けましたら、マウントとバウデッキも取付した状態での納品も承っております。