エレキのOH作業 その2

先日のOH作業の続きです

モーター部は水の中に入って使う物ですが、モーター内部に水が入ってしまっては
トラブルの原因となりますので、防水用のパッキン、シール材類が使われております

エレキのメーカー、モデルによって多少異なりますが、大きく分けて
スルーボルト用のOリングシール
ハウジングのOリングシール
アーマーチュアコアシャフトの付け根のオイルシール

と3タイプは最低限使われております

今回のTR82デジタルですと、まずシールの表面が一部テフロン加工されており、
古いシールを外すと色残りしてることがよくあります

これらも一応クリーナーでキレイにします

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そしてアーマーチュアコアシャフトの付け根で防水してますオイルシール、二枚重ねで
取り付けされてますが、劣化やライン巻き込みなどでシールが弱くなりますと
ここから浸水してしまいますので交換します

撤去後は当然、クリーナーでキレイに

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新しいオイルシールはシリコングリスを塗布して圧入します

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アーマーチュアコアのコミュテータ端子、ブラシがあたる相手側端子です
ブラシとの摩擦やスパークで表面が荒れていたり、浸水してる場合は汚れなどがありますので
OH時には研磨作業を行います
研磨後、コミュテータ間の溝も掃除します←ここ重要

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前回洗浄したSEモジュールは放熱面に放熱用のシリコングリスを塗布、指で薄く伸ばして
コムキャップ表側より固定します

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新しいOリング、ブラシカード、各ハーネスをセットし、コムキャップ側、
ノーズキャップ側とにも軸受けのブッシュへグリスを塗布、アーマーチュアコアシャフト側にも
同様にグリス塗布の上新しいスルーボルトシールをセットしたスルーボルトで組み上げます

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コムキャップのスケグとシャフトがきれいに0時、18時になり、さらにノーズキャップの
スルーボルト穴も3時、21時の位置にくるよう確認して組み付けますが、その際に
スルーボルト2本を均等にトルクがかかっていくように交互に締め付けする必要があります
これを怠ると、ブッシュとアーマーチュアコアシャフトが干渉したりするケースもあります

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ここまででモーター部の作業となります

いいね♪が多ければその3へ続く