今日の作業 ミンコタマクサムプロ回転不良修理

たまには修理日報でも・・・

本日はミンコタマクサムプロ80の修理です
オーナーさんからは

「たまにプロップがとまってしまう」
「手で勢いをつけるとプロップが回転しはじめる」

などなど、不具合状況は確認できました
浸水か、ミンコタの弱いアッチかな?でやっぱりアッチでした

アーマーチュアコア、モーター中にある回転子です
これにブラシから電気が送り込まれ、モーターハウジング内壁にある
磁石と作用、反作用の力でモーターが回転します

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写真はブラシのあたるコミュテータと呼ばれる端子の一個が一部
異常燃焼して焦げてるのが分かると思います
これはミンコタのウィークポイントのひとつで、よくあるケース

ブラシ側も同様です
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焦げが原因で、ここにブラシが乗っかった状態で回転が止まると
これ以降、焦げたところが通電を妨げ、アーマーチュアコアが回転しなくなります

ここでよく聞くコミュテータの研磨作業

当店でも良くやる作業の一つですが、今回は異常燃焼の際のスパークで
コミュテータがかなり深くまで掘られた状態で焦げ付いてます

研磨はやればやるほど、コミュテータ径が小さくなります
掘れた部分が他の正常な部分と同じになるまで均して研磨すれば
いいのでしょうが、そこまで研磨することで弊害も生まれます

たとえばミンコタの場合多いのは研磨してブラシのアールとコミュテータお
アールが合わなくなり、モーターの回転異音が大きくなってしまうなど

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今回ある程度まで研磨をし、見た目何とか問題がないかな?レベルまで
均してみました
でも良く見るとコミュテータ端子の角もスパークで崩れてますね

今回の場合、残念ながら研磨では症状の改善がなく、超低速で動作させると
決まった位置でモーターがストップしてしまうというオーナーさんの
仰る症状が改善しませんでした

大変申し訳ないのですが完全修理を求め、アーマーチュアコアの交換での
修理対応となりました

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この辺りも当店ならではですが、いつ使うか分からない80ポンドの
アーマーチュアコアでさえ在庫を持ってますので、部品の入荷でお待ちを、
などとノンビリしたことは言わず、日々の業務に努めております