モッタイナイその2

ミンコタマクサム44の修理です
モーター回転時に異音がする、当店の前に他店でOH作業されたが、どーも内容が満足できない、その他諸々ということでのお預かりです

で、早速なんで?を発見、マクサムはペダル裏のアルミ板に基板の放熱板部にビス二本で固定されてるはずなんですがなぜかビスがない

とりあえずアルミ板外すと

あの、そのビスは板の上から使うんスけど

で、ナゾが解けました
このエレキのお客さん、他店のOH時に調子が悪かった基板を交換してもらったそうです

ミンコタの基板は大きく分けて、旧型のマキシマイザータイプと、現行のデジタルマキシマイザータイプとがあります
外見から判断するには、マイクロスイッチが使われてるか、そうでないかで判断でき、もちろんマイクロスイッチがなく、マグネットセンサー式の物が現行になります

こちらが現行マキシマイザータイプ

若干レイアウトが違ってて、配線周りもシンプルになってます

旧型でも例のビス穴位置のレイアウトなどで何種類かあり、今回はペダル裏のアルミ板と基板本体とのビス穴位置が合わないために、写真のような不完全な状態でひっそりと作業終了となっていたみたい

ミンコタもモーターガイドも、変速制御を行うメイン基板は発熱しますので、何らかの方法で熱を逃す処置がされてます

今回の旧型マクサムの場合、ペダル裏のアルミ板と基板の放熱板とをビス二本で固定することで、熱伝導率の高いアルミ製のペダル裏板に基板の発熱を逃がしてるのですが、上の写真の状態だと基板の放熱板とペダル裏板が密着してませんので、せっかく交換した基板も破損のリスクがアップしてるはずです

穴位置が違うなら、穴を空けてあげればいいだけなんですがねえ

つーか、旧型マキシマイザータイプの基板、もう何年も前にメーカー生産が終わってて、もう手に入りません
現行のデジタルマキシマイザータイプへの換装キットがサプライされており、当店のような専門店ではこちらを用いての作業になるのが普通です
当店でも38000円税別にてご用意してます

こちらのお客さんが出されたお店、どうやって旧型基板を用意し、作業したんでしょうね

まさか、、、まあいいや

ちなみに当店では中古部品や下取りしたエレキからの部品取りパーツを使っての修理は一切行っておりませんよ、当たり前ですけどね

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