ツアー780Vオーバーホール点検 その1

ツアーエディションTE780Vアナログ無段のOH作業をご依頼頂きました
少し古いのですが実質現行のTR82と同じ出力の旧アナログ無段モデル
アナログがゆえにのウィークポイントがありますのでこれらを要チェックで
今後も末永くお使いいただけるように仕上げて参ります

まずはヘッドカバー内部の基板周りの入出力ライン
090627_TE780_01.jpg

アナログ無段の大型モデルにありがちな危険な状態
もう交換部品としてメーカー生産がない、デュラアンプボード
(アナログ基板)に近い所でこの焼損は本当にヤバイです

さらに…
090627_TE780_02.jpg

オレンジと黒の結線部、ここマイナスの極性を持つラインなのですが
すぐ近くにプラスの極性を持つラインがあります
これらが延焼→溶着すると…24Vのプラスとマイナスのショートです
基板も破損、ヘッド~ペダル~バッテリーまでが導火線のように
一気に焼け落ちますよ

どうしてもエレキのみで長距離、長時間航行をしますと電気的な負荷が
かかってこういった結線端子周りなどから徐々に焼損してきます
仕方ないことなのですが、これを日々の点検で見逃さず、大事に至る前に
処置を施すことが長持ちの秘訣
ですね

余談ですが、ワタシ、15年ぶりくらいに歯医者さんへ行きました
歯垢掃除のつもりで行ったのですが、なんと虫歯が何箇所も…
自分の体もエレキと一緒なんだ~とヘンに納得した日でした

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