マクサムフットコンのウィークポイント

人気のミンコタのマクサムシリーズ、いつごろから発売されてるんだろう?
ちょっと調べてみましたら、2002年のミンコタラインナップには
すでに日本仕様の55ATマクサムとか存在してました。44ATとかはもっと以前
に発売されてましたし、もうかなり古いモデルなんですね。

で、このマクサム無段シリーズ
壊れない、頑丈だ、モーターガイドで酷い目にあった人にはオススメ!
などと言う無知な釣具店の謳い文句にだまされた人も少なからず
いらっしゃるようで、やっぱり壊れない物なんかじゃないんですよ

特に大事に至ってしまうケースが今回のお話の変速不良系のトラブル

たまに勝手に最大速度になってしまう
たまにスイッチを踏んでも動かないことがある
・ペダルの踏み角度によってたまに変速が最大になる、動かなくなる

これらはマクサム無段のフットコンモデルの持病みたいなもので
非常によくあるトラブルのひとつです

上で書いたとおり、初期の内は「たまに」動作不良が起きます
その内に常時動作不良となり釣りにならなくなってしまうものです

原因として
「変速ボリュームスイッチと基板とを繋ぐ信号ライン線の、
変速ボリュームスイッチ付け根のハンダ付け箇所の剥離からの
断線による変速抵抗信号の送信不良

というものです

ペダル内部、変速ダイヤルの内側部分にある青い四角いスイッチが
変速抵抗を絞るボリュームスイッチで、そこから年式やロットで異なりますが
白い薄い板状のフレキシブルケーブル、ねずみ色のキャブタイヤ線が
ペダル内部に伸び、最終的にコントロール基板につながっております。

青いボリュームスイッチには3本の細い端子が出ており、コレに上記の
ケーブルがハンダ付けされてますが、ペダルを踏む動作によってケーブル
自体が引っ張られたり、押されたりすることを繰り返してハンダがはがれる、
割れるなどした結果、ボリュームスイッチからの抵抗信号を基板へ送る
ことが出来ない状態、つまり断線してしまい変速制御が正常に行えない
状態になるのです

通常青いボリュームスイッチのケーブルのハンダ付け部分は年式やロットで
異なりますがシリコンやエポキシ樹脂で固められておりハンダ付けされてる
部分は露出してませんので目視で確認するにはシリコン等を破壊して
確認するしかわかりません。

今マクサム系フットコンをお使いの方で、少しでも上記のような変速不良を
感じられてる方、簡単に確認する方法がありますので今回紹介します

とりあえずCONモードでオートラン状態にして30程度の速度で動作させます
その状態でペダルをかかと側一杯に広げて、青いボリュームスイッチから
基板へと伸びるフレキシブルケーブルを指で押したり引いたりしてみて
モーターの回転スピードに変化があるか確認ます


動作は30の速度で動作させてるにも関わらず、ほぼ最大速度で動作を
してしまっておりますが、フレキシブルケーブルを触ると断線部分が
復帰し、正常な速度に一瞬だけ減速してるのがペラの動きで
ご理解を頂けると思います

一応07年頭ごろからのマクサムは、この断線に対処した仕様変更品と
なっており仕様変更品でここの不良での修理は今の所当店では
扱いがありませんが、それ以前のマクサムはどうしてもこの部分は
ウィークポイントになってますね

続きは後日、こうなった場合の当店の対処法を書きたいと思います

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