今日の作業 マクサム101OH点検

■マクサム101オーバーホール点検
080108MAX01.jpg

バスボートにて使用のマクサム101です、お使いの場所が琵琶湖や霞ではなく
比較的小さい水域の場所とのことで状態は非常に良かったと思います。
オーナー様の使い方、お手入れなどももちろんよいのでしょう!

・ヘッド部配線、若干発熱でプラスマイナスがくっついてました
080108MAX02.jpg

気持ち程度でしたのでショートするまでのレベルではないですが一応
一旦カットして新たに圧着し直しさせて頂いております。

・ベアリングなど全て分解の上で洗浄、交換
080108MAX03.jpg

当然ながら作業は手を回すことができる部分には全て抜かりなく行います。
アウターチューブとインナーシャフトの境目のベアリング、やっぱりここは
ダメージを受けやすい部分ですね。
ミンコタ社の公式な作業マニュアルでは、このベアリング部分にはグリスを
塗布することを避けるように明記されてます。
理由としてはグリスが砂などを付着させ、ベアリングの破損を招くからと言う
もっともな内容です。
しかし私どもでは常時水に接する事が多いと思われるこの部分、耐水性を
考えると絶対にグリスで保護するのが良いと判断しております。
もちろん砂噛みも十分判るのですが…

・ブラシの交換
080108MAX04.jpg

今回のオーナー様に限らずOHの際にブラシ交換を要望頂くことは多いです。
しかしブラシはよっぽどヘビーユーザーで無い限り極端に磨耗するような
ことはほとんど無いです。
今回のブラシもこの通りで、なんと右が新品、左がエレキについてたブラシ。
ほとんど差はないです。
よって交換は今回パスです。

・ミンコタ=ベアリング入りで回転がスムース?
080108MAX05.jpg

一部正解、一部不正解の都市伝説です、ハイ。
今回のマクサム101はMGと同じブッシュのモデルでした。
06年末頃からのマクサム、現行のマクサムプロなどはボールベアリング入りに
変わってますが、それでもモーターコアシャフトの片方側だけで
ペラ側の軸受けはこれと同じブロンズブッシュです。

・ミンコタマクサムシリーズの弱点
080108MAX06.jpg

シャフトに横穴が2箇所、上からピニオンギアを入れて4mmの皿ビスで固定。
たったこれだけでピニオンギアを固定します。
ピニオンギアから下の重たいモーター部を4mmの皿ビスで固定したピニオンが
必死に支えるワケですからここから破損するもの当然です。
特にバスボート使用などの振動が激しい場合、ビスが緩んできて余計に
破損しやすくなります。
今回のエレキは特に破損もなくビスの緩みもありませんでしたが、緩み止めを
塗布してビスを締めこみました。

07年以降あたりからの現行品は対策型に変更されておりビスの足がロングに
代わり、さらに2本から4本固定、さらにさらにビスを直接シャフトに打たず
間にカラーを挟んでビスを締めるように変更されております。

コメント