今日の作業 07.09.28 マクサム55オーバーホール

■ミンコタ55ATマクサム オーバーホール
特に異常はないとのことですが、点検とOHを承りました。
配線やスイッチとの接点、端子の点検、ベアリングの古いグリスを
洗い流して新しいグリスを塗布、スイッチも一部交換しました。

モーター内部もスラッジを洗い流して防水のOリング、ガスケット、
ボルトシール、オイルシール計8点を交換、コミュテータも焼きが
入ってましたので研磨です。

で写真ブラシです。
070928burasi.jpg

見ての通り左が新品、右は古いものですがモデルによってブラシの磨耗が
早いもの、逆にほとんど減らないモデルもありますが今回のマクサムは
これだけの差が出てしまってました。

ブラシが短くなることでどういう影響があるか?
まだこんなにも残ってるのに交換とはどういうこと?
ブラシはブラシのケーシングに収まって、スプリングの力でモーターの
コミュテータ側へ押し付けられて接点を確保してます。

ブラシが短くなることで、コミュテータ側へ押し付けられる力が弱くなる
ことが考えられ、結果的にブラシとコミュテータの接点不良→不動という
原因になることがあります。

今回のブラシの残り具合であれば全然問題ないのですが、一番怖いのは
浸水した結果、水分中の砂などの微粒子がブラシをサンドペーパーのように
極端に磨耗を進めさせ、ブラシが極端に磨耗してしまう時ですね。
こうなると接点が確保できずに通電不良が起きてしまうことがあります。

今回はお客様とご相談の結果、念のため新品のブラシへ2本とも交換させて
頂く対応をとりました。
070928burasi2.jpg

コメント