今日の作業 07.08.30 名品F43V修理

■お知らせ
いつも私どもをご愛顧頂き誠にありがとうございます。
ここ最近の作業状況、待ち時間などご案内させていただきます。
今日現在の所、非常に多くの作業をご依頼頂いておりまして9月16日の週までの
作業日程は全て埋まってしまっております。
最近お急ぎのお客様からの修理依頼など頂くことが多くなったのですが
原則ご相談を頂きました順、作業品の到着した順にて作業を進めております。
また多くのパーツを在庫しておりますが、それでも全てのモデルの全ての
パーツを在庫してる訳ではありませんので取り寄せが必要になると
時間も掛かってしまうこともあります。
修理などを検討されてる方、「悩むよりまず行動を」です。
大体、作業納期は5日前後ですが、上記の理由から作業日程はどんどんと
埋まっていくことになりますのでお客様の希望される日程までに
返却が難しくなっていきますよ。

■モーターガイドF43V 配線引き直し
「HBPが動作しなくなった、スピードも遅くなってきた気がする」
とのことで修理預かりの名品、F43Vです。
私も以前にこのモデルを長く使っていたことがありますが、とても
バランスのよい、優れたモデルです。
ただ、現行のデジタル無段モデルと比較するとどうしても配線の取り回し
などに難があって過負荷による配線焼損からのトラブルも多くあるモデルです。

今回の場合、ペダルサイドのトグルスイッチの内部焼損とその周辺の
配線の焼損が原因として疑われましたので交換、ついでにOHと点検も同時に
承った結果、こんな重大なことが判明しました。
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マイナスライン上にある、分岐ターミナル付近の配線です。
激しく焼損していて、よくこれで動いていたモンだ、って感じです。

負荷がかなってない状態であれば、なんとか通電してますが、連続使用が
続いてエレキに負荷が掛かってくるとこの部分にどんどんと負荷がかかり
さらに焼損が酷くなる…モーターへのマイナスラインを供給するラインのため
最後にはエレキが全く動かなくなります。

さらに調査すると、火災5秒前でした
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すぐ近くを通ってるバッテリーからのプラスラインに焼損部分が接触していて
お互いの配線被服が溶着、ギリギリセーフでショートを免れてました。

当たり前なのですが、プラス極性とマイナス極性が触れてしまうと
どうなってしまうのか…
モーターガイドのフットエレキの場合、ヘッド~ペダル~バッテリー
までの全ての配線が導火線のように一気に焼け落ちます。

プラスのラインとマイナスのラインがすぐ近くにある、ということが
そもそも良くないので、配線修繕後は最悪焼損などが起きても
ショートだけは回避できるよう、プラスラインとマイナスラインを
少し離して配線を引き直ししました。

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