今日の作業 2007.3.29

■最近の作業
モーターガイドF43V 修理及びオーバーホール
ペダル裏より煙が上がった、とのことで修理依頼。
ミンコタ、モーターガイド問わずペダル内部の配線や各スイッチは
ダメージを受け易い箇所ですし、今回のエレキのように、一回煙が上がっても
一旦落ち着くとまだ使用することが出来たりしますので発見が遅れたり、
騙し騙し使い続けたりしてより状態が悪化してしまうことがあります。

ペダルをかかと側へ大きく踏み込んだ状態にすれば、内部の配線などの
状態は目視で充分点検できますので、まだ煙が上がってない方でも
注意しましょう、特に夏場など気温が高い日は要注意ですよ。

マイクロスイッチ、トグルスイッチ、その他ハーネスと接続されてる
短い配線が焼損しておりました。
0329_F43Vpedaru00.jpg

さらにマイクロスイッチのボタン部を防水する、カバーも見事にトップが
破れております、時間の問題です。
0329_F43Vpedaru01.jpg

スイッチ本体とカバーを新品交換、焼損した配線を新たに作成して交換です。
0329_F43Vpedaru02.jpg

続いてヘッド部のチェックへ。
ここもよくやられてますね、基板へのプラス線の入力端子部分
カバーと端子付近の配線が焦げてしまってます。
基板までダメージが及ぶ前にココも交換です。
0329_F43Vpedaru03.jpg

次にモーター部へ。
全て分解して内部のチェックと洗浄です、写真に見える黒い粉?みたいなのを
キレイに洗い流します、当然部品は全て1個までばらしての作業です。
0329_F43Vcap00.jpg

舐めることができる位にまで、を目標にキレイキレイします。
0329_F43Vcap01.jpg

0329_F43Vhousing.jpg

モーター部の防水を行うOリングや各種シールも新品交換します。
0329_F43VOring.jpg

0329_F43Vseal.jpg

左:元ついてたOリング等
右:新しいOリング等
以前は黒でしたが、現行はオイルシール以外、青色に着色された物です。

旧アナログ無段モデルの変速制御を行うデュラアンプモジュールの放熱面へ
新しいシリコングリスを塗布して組み上げします。
0329_F43VDAM.jpg

ブラシカードもキレイに洗浄済みで気持ちイイです。
0329_F43Vcapkumi.jpg

写真にありませんが、モーターのブラシが当たる相手面、コミュテータと
呼ばれる電極部分も研磨作業にて新品同様の状態へ復活。

ついでにモーターの方向転換サポートをするベアリングも交換します。
0329_F43Vbearing00.jpg

0329_F43Vbearing01.jpg

左:元ついてた古いベアリング、サビが始まってます
右:新品のベアリング
写真のシャフト中央部とヘッド部に挟み込むように設置されてます。

少々古いモデルでも、リフレッシュされて気持ちよく使うことができます。
安易な新型への買い替えより、少々のことならオーバーホールすることで
新品同様の使い心地に戻すことが可能です。
今回の作業全てで総額20200円の作業費用となりました。

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