パーツの進化 モーターガイドの場合

写真はモーターガイド現行の無段変速モデルに搭載されてる
デジタルSEモジュールです。
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旧来品のアナログ無段モデルではヘッド部とモーター部に分散されて
設置されていた変速モジュールが現行品ではこの1つのパーツにすべて
集約をされてるのです。

で、よくある質問のひとつ
「今12Vの○○なんですが24V以上にパワーアップできますか?」
旧来品のアナログ無段モデルの場合、使用する電圧ごとに変速コントロール
ボード(いわゆる基板)が別パーツだったので、たとえば12V→24Vへ
改造するとなると高額な基板の交換が必須でした。
しかし現行のデジタル無段はこの点が優れており、12V~36Vまでが
写真のSEモジュールが共通パーツへとなってます。

つまりアナログモデル以前より、12V→24Vなどの速度アップチューンナップが
現実的な金額で行えるようになってるのです。

以前にもこのブログなどで紹介してます例で言うと、
MGのFW54Vデジタルからなら、たった3点のパーツ交換でFW71Vデジタルという
24V71ポンド出力のモデルへ改造が可能となります。

71ポンド モーターコア 15000円
71ポンド ブラシカード 11000円
ブラシスプリング 200円×2本
以上合計 26400円のパーツ代金
(私どもにて作業する場合、別途作業工賃5000円)

「じゃあ54ポンドのモーターのままで24Vで使えるんじゃないの?」
残念ながらこれは無理です、故障します。
モーターコアはそれぞれのモデルごとに使用する電圧によって発生する
電流値量が決まっております。
54ポンドのモーターコアに12V以上の電圧をかけると、電流値が大幅に
上がってしまい、エレキの配線や各パーツにキャパをオーバーしてしまいます。
ですので24V71ポンドのモーターコアへ交換をするのです。
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「ならどうせ交換するなら、もっと速い82ポンドのモーターコアの方がいい」
そうですよね、もちろん可能です。
FW54Vからの82ポンド化も当然できます。ただし上記の交換パーツにさらに
もう一点交換パーツが必要になります、それはセンターハウジングという
モーター部外装の3ピースの内の真ん中部分の筒状になってる部分です。
ちょうどシャフトが刺さってる外装部分ですね。

実はFW54VとFW71Vはモーター部の長さ、サイズが全く同一です。
よって中身のモーターコアのみ71ポンドへ入れ替えるということが可能です。
しかし82ポンドのモーターは比較すると長くなりますので、82ポンド用の
センターハウジングへハウジングを交換しなければなりません。
またハイパワーで重量のあるモーターですので、シングルケーブルの
ラック式のFWでは操作がしんどいのではないでしょうか?

アナログモデルの54VやF43Vからも、デジタル化+71ポンド化も可能です。
デジタル化を行うキット、71ポンド化キットも入荷中ですのでご検討の方は
こちらのメールフォームよりお問い合わせ下さい。

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