ミンコタ ウルテラ112 72インチ モーションセンサー誤認調整

淡水、ソルトと大きく二つの商品ラインの中で最も高額なエレキ、それがこちらのウルテラ112ポンドです。

当店の修理作業台のあるエリアだと天井が低くて作業できませんので、この長さだといつもフォークの先で仕事します。

市販の中で最もロングなシャフトレングスである72インチで、これまでの最長シャフト60インチだとバウから海面まで届かなかった25ft超クラスのバウが高い艇でも使用可能なモデルで、さらにこのクラスの高出力モーターだと手で上げ下げすること自体が相当腕力に自信がないと重労働でそのうち使わなくなってしまうのですが、ウルテラは付属リモコンからボタン操作一つで自動でエレキの上げ下げが行え、不安定なバウで重労働をしなくても済む、と特にご年配の方々には重宝されるフラッグシップモデルです。

ところがこの自動で上げ下げする機能が時にトラブルになるのは、ありがたい機能の恩恵の反面ですね。

今回は全くうんともすんとも言わなくなったとお困りのお客様からの作業ご依頼です。

事前のヒアリングから、このモデルのウィークポイントである上げ下げ制御を行うトリムモーター周りの機械的な故障はなさそうと感じましたので、そうなるとチェックしたいポイントは自ずと絞られてきます。

淡水用で大ブレイクしたウルトレックス もそうですが、このウルテラも従来型のエレキにはない、位置センサーが複数使用されており、今回のトラブルは何らかの原因でエレキの頭脳であるコントロール基板がエレキが今上がっているのか、下がっているのか、という位置情報を誤って認識してしまってエラーを起こしているだけ、というものでした。

詳しい作業工程は明かしませんが、位置センサーからの情報とコントロール基板内にメモリーされた誤った位置情報を一旦リセットする作業でこれまで通り正常に動くようになりました。

こういったテクニカルな部分も当店の商品、価値の一部です。

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